SERUMでキックを作る方法 シンセでドラムサウンド作成

Bedroom DTM

SERUMでキックを作るメリット

DTMで曲作りをしているとサンプルなどの音源でキックを使うことが多いかもしれません。

確かにその方が早いことが大半です。

しかし、なぜか納得のいくキックサンプルがない・・という時はシンセで自作するのもありかもしれません。

サンプルではピッチ(音の高さ)や長さがすでに決まっていますが自分で作ればピッチも長さも自由自在。

それでは早速SERUMでキックを作る手順に進みます。

1: OSC(オシレーター)をサインウェーブにする

サブベースやキックなどでは倍音のないサイン波(Sine)を使うことが大半です。

ということでここでもOSC Aをサイン波に設定します。

デフォルト(初期状態)ではSAW波になっているので
Analog > Basic shapesとしてサイン波にします。

serum kick shape

2: エンベロープ1のADSRを設定

続いてはオシレーターの下の方にあるエンベロープであるENV1をいじっていきます。

・ATTACKはそのままか0(ゼロ)
・HOLDは140msくらいで
・DECAYは200ms
・SUSTAINは左に目一杯絞って∞にする(ゼロ)
・RELEASEは15msのままでもOK

serum kick env1

自分好みのキックにするのがシンセでの音作りかと思いますので、これらの指標はあくまでも僕がやってみた数値。
色々といじってみてください。

3: エンベロープ2の設定とピッチへアサイン

キックは高音から低音へとピッチが変化する特徴があります。

serum kick eq

ですのでそれをエンベロープ2でCRS(ピッチ)にオートメーションをかける必要があります。

エンベロープ2の設定は以下の通り、
・ATTACKはそのままか0(ゼロ)
・HOLDは0ms
・DECAYは300ms
・SUSTAINは左に目一杯絞って∞にする(ゼロ)
・RELEASEは0ms

serum kick env2

これをOSC AのCRS(ピッチ)にドラッグしてオートメーションをかけます。

serum kick asign env

4: CRS(ピッチ)の設定と調整

CRS(ピッチ)の数値を変えていきます。

MATRIXタブに移動してTYPEの矢印を右一方に向かせます。(→)

そしてAMOUNTを20くらいにとりあえずしてみましょう。

serum kick matrix

これだけでもキックぽくなってきます。

ちなみにキックは周波数でいうと100以下にローエンド(波形が最も盛り上がっている場所)がきます。

それを踏まえて打ち込んだり、鍵盤を押してみてください。

5: エンベロープ2をフィルターにもアサイン

フィルターのカットオフ(CUTOFF)にもかけましょう。

今回はフィルターが54Hzのあたりに目盛りを設定してエンベロープ2のAMOUNTは60くらいにしてあります。

フィルターはDRIVEの目盛りを上げて音量を上げるのがオススメです。
あと次の工程で必要になるので『N』(ノイズ)の部分にチェックを入れておきます。

serum kick filter asign

6: ノイズをオンにしてクリック音を追加

キックにはクリック音が入ってます。

それを追加していく工程です。

画像の部分にチェックを入れます。

音色はキック用のものがSERUMには沢山あるのでそこから選んでいきます。

serum kick noise

聴き比べて良いものを選んでください。

7: MONOにチェックを入れる

色々と例外があるのが音楽だとは思いますがキックはMONOにすることが一般的です。

モノラルは左右両方のスピーカーから同じ音が出るということです。
ステレオは左右で違う音が出たり音量が違ったりと空間を生み出すものだと僕は認識しています。

キックやベースなどの低音は真ん中に位置することが多いのでモノラルを選択することが多いようです。

ということでMONOにチェックを入れます。

serum kick mono

これで殆どキックのサウンドが再現されています。

あとは自分好みへ微調整の旅です。

8: EQで調整をする

EQでは低音をブーストさせたり、余計な音をカットまたは音量を下げるなどの処理をしていきます。

僕は良いキックの音を用意して同じような周波数の波形になるようにブースト、カットをしました。

これによって良いキックの波形を記憶することができ自然と音作りができるようになるのではないかと思います。

EQもマスターしたいところです。

というかマスターすべきことが多くて本当に困るのですが、それが楽しくてたまらないです。

9: コンプレッサーなどで音の迫力を変える

serum kick comp

コンプレッサーを挿して上の画像のように設定をしたところ余計な音が軽減されてより良い音になった気がします。

これはお求めの音によって設定を変える必要があり、これもまた自身の耳を鍛えるためにも色々と試行錯誤と時間をかける価値がありそうです。

コンプレッサー奥が深し・・

10: プリセットとして保存をする方法

今回作った設定を保存しておくと良いかもしれません。

次回以降、、いつかSERUMでキックの音源を作って使うかもしれません。

そのときにすぐに呼び出せる方が早くて効率的です。

ということで保存マークを押して保存をできます。

米 保存の場所

有料プラグインのKICK2(キック2)もオススメ

と、ここまでSERUMでのキックサウンドを作る方法について解説をさせていただきましたが有料のKICK2(Sonic academy)もなかなかに手っ取り早くキックを作れます。

というかキック専用のソフトシンセです。

僕はEDM(ハウス、テクノ)を作りたくDTMをしているのですが参考にしている海外のプロデューサーは結構KICK2を使っている模様です。

技術もないくせにプラグイン(道具)を真似たら自分もスキルが近づくのでは?という儚い希望を胸にプラグインの沼にハマっていくのですが、対して使いこなせてもいないどころか作った曲はクオリティが低いという現実が悲しくもあります。

値段55ドル程度となりますが14日間のお試しがあるのでまずはどんなか試してみるのが良いかもしれません。

KICK2の販売ページ: https://www.sonicacademy.com/products/kick-2

まとめ

今回はSERUMでキックを作る方法について解説しました。

あまり使うことが少なそうではありますが無人島でシンセだけ持つことを許されたときに、このキックを作る術を身に着けておくことは孤島での孤独をサバイバルするのに必須と思われます。

キック作りができると人生に豊かさと厚みが増します。

ぜひオリジナルのキック作りをお試しあれ!

このブログは全くの初心者(35歳音楽、楽器経験無しでDTMでEDMを作成開始)である僕が成長していく上で身につけたことをシェアしていくブログです。

ご指摘やご要望などお気軽にコメントください。

ここまでありがとうございます!

とみじゅん

とみじゅん

35歳の時にLogicproで音楽制作を始めました。 使い方も音楽の作り方も何も分かりませんでしたが毎日少し触っていくことで徐々に理解が深まりました。 このブログはそんな35歳の初心者だった僕への助言であり、これから始めるあなたへのアドバイスです。

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