もくじ
サイドチェインをかける前と後の音の比較
サイドチェインをかける前:
サイドチェインをかけたあと:
いかがでしょうか?
ウネウネとしているのが分かるかと思います。
これにキックなども足して聴いてみます。
キックありサイドチェインなしVer:
キックありサイドチェインありVer:
これがサイドチェインをかける前後の比較です。
劇的な変化というわけではありませんがキックのパンチは明らかに変わった事が分かると思います。
(低音はヘッドホンなどをしてないと分かりにくい部分もあるのですが・・)
サイドチェインをかける理由にも簡単に触れてみたいと思います。
EDMではキックが埋もれないようサイドチェインを多用
EDMではキックが主役とDTMを習っている先生から学びましたし海外のチュートリアルを見てもキックが重要であると説いています。
そのキックが埋もれてしまうとグルーヴも失われてしまうためキックが鳴っている瞬間は他の音のボリュームを弱くしてキックを前面に出していくわけです。
それがサイドチェインの役割となっています。
ただ僕の調べた感じだとEDMだけでなくTRAPやLOFI Hiphopなどでもサイドチェインを使われていることが多いように見受けられます。
それでは早速Logic proで付属のコンプレッサーを使ってサイドチェインをかける手順について解説をしていきます。
Logic proでサイドチェインをかけるステップ
コンプレッサーでサイドチェインをかけるのはそこまで難しくありません。
1:サイドチェインをかけるトラックにコンプレッサーをさす
サイドチェインをかけるトラックを選択して
プラグイン>Dynamics>Compressor>ステレオ
と選択してコンプレッサーを起動します。
2:コンプレッサーのサイドチェインをキックにする
コンプレッサーの右上にサイドチェーンの項目がありますので、そこをクリックしてキックを選択します。
もしキックをサンプルなどのオーディオファイルを使っている場合はAudioからキックを探して選択します。
打ち込んでいる場合はinstからキックのトラックを選択します。
3:コンプレッサーの数値を設定する
ここでの数値は自分のイメージによって個々で調整の必要がありますが、一例として数値をお話していきます。
まずはAUTO GAINはオフにして、その下にある『AUTO』というボタンも押してあったら解除しましょう。
そうしましたら以下の数値にします。
スレッショルドを-28dB
レシオを3:1程度
アタックは0ms
リリースは20ms程度
この数値近辺であとは聞きながら調整していくのが良いかと思います。
基本的にはこれでサイドチェインをかける手順は完了です。
上の画像のようにグラフにすると波が上下しているのは音が圧縮されている証拠です。
これをスレッショルドやレシオをいじったりすることでグラフでも変化が起きます。
サイドチェイン用のトラックを用意する?
海外のEDMプロデューサーのプロジェクトファイルを見ていると『SC』というトラックが存在します。
これはサイドチェイン用のトラックということになります。
そのトラックはキックのオーディオファイルを置いてたりするのですがセンドオンリーやミュートにして音がでないようにしています。
どうやらサイドチェイン用のトラックも作るのがスタンダードな方法みたいです。
僕はまだそこまで理解が深くありませんので、SCトラックを用意するメリットなどについて分かってきましたら追記をしていきたいと思います。
サイドチェインのプラグインを使う
今回は付属のコンプレッサーを使った手順でしたが、サイドチェイン(ダッキング)プラグインも多数存在しています。
例えば僕はDUCKというプラグインを購入したのですが、これを使うことで非常に簡単にサイドチェインをかけられるようになります。
鳴り始めを遅めたりも早めたりもボリュームを調整したりも視覚的に簡単にできます。
3,000円ちょいで購入可能ですのでサイドチェインを必須とする曲を作成している場合は買ってしまったほうが早いかもしれません。
どんな感じなのかっていうのを軽く解説していきます。
まずこのプラグインを差し込んだだけでサイドチェインは作動します。
上の画像のようにキック部分にあたる頭の部分が音が圧縮され殆ど鳴らない状態で3/4あたりまできて音が鳴り始めます。
デフォルトではこのような感じ。
例えば上の画像のようにつまみを動かしてケツのほうに持っていくと音はこんな感じになります。↓
ついでに頭の方に持っていくと音はこんな感じになります。
視覚的にいじって音の変化を確認できますので使い勝手は非常に良いと思います。
キックが複雑でシャドウなど入っている場合はプラグインにもサイドチェーンという選択項目がありますので、そちらからキックのトラックを選択することで対応することが可能です。
以下のプラグインブティックから様々なサイドチェーンプラグインは購入可能です。
ちなみにここで紹介したDUCKも以下のプラグインブティックで販売されています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
質問、要望、指摘がある場合はコメント欄に書いていただけますと幸いです!
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