とみじゅんです。
この記事ではテクノのベースパターンについて解説していきます。
質問ですが、空のプロジェクトからスタートして
ベースはどんな音をどのように足していけば良いか分からないことありませんか?
そういったときにいくつかの型を知っておくと、制作がスムーズになります。
今回の記事は現在、人気のあるテクノの曲を実際に分析して、みえてきた共通点。
型をご紹介していきます。
個人的にBeatportで言うところのMelodic House/Technoのジャンルを良く聴きますので、そこの人気曲ということになります。
もしあなたが自分でゼロから制作するときも、このいずれかの型を使うことでベースのトラックが作りやすくなります。
それでは早速みていきましょう!
もくじ
テクノベースパターン1:ローリングベース
テクノでは定番のベースパターンです。
1/16で打ち込みをしてサイドチェインを設定するような形になります。
例えば、このベースパターンを用いている曲として以下の曲があります。
サイドチェインをかけるので以下のような打ち込みでも成立します。
テクノベースパターン2: ローリング&ジャンプノート
こちらは先程のローリングベースにオクターブ高いノートなどを交えたものです。
ベースパターン2のオーディオファイル(音量注意):
これは、
アーティスト:ARTBAT
Horizonという曲で用いられているベースパターンです。
テクノベースパターン3: グルーヴベース1(16thの変速Ver)
これは下のMIDIを見ると分かりますが3と4拍に打ち込みます。
アーティスト:ANYMA
Explore Your Futureという曲で用いられてます。
他にもKevin de VriesのDance With Meでも同様のベースパターンが使われてます。
テクノベースパターン4: グルーヴベース2
こちらも聴いていただくか下の画像を見ると早いですが、こういった感じ。
これはARTBATのReturn to Ozのベースです。
テクノベースパターン5: グルーヴベース3
このパターンは3拍目に1つ打ち込むだけの1ノートです。
Colynというアーティストが何曲かでこういったベースを採用していました。
テクノのベース音作り
以上、5つのベースパターンの紹介でした。
これを自身のトラックに取り入れるにあたり少々、注意点がありますので触れていきます。
ベロシティを調整する
これまでに紹介してきたMIDIの画像をご覧いただくとベロシティがそれぞれ違うことが分かります。
ベロシティは音の強さです。
ピアノの鍵盤を強く叩くと音も強くなる。
優しく鍵盤を叩けば音も柔らかくなる。
これがベロシティです。
シンセでもベロシティの調整が可能です。
例えばこの画像はANYMAの曲です。
聴いてみると3拍目に鳴るベースと4拍目では微妙に波形に違いがあります。
これらはベロシティが微妙に調整されている可能性があります。
試行錯誤が必要ではありますが、参考曲のクオリティを意識した場合はベロシティも調整するということを覚えておきましょう。
ベロシティだけでなくLFOなどを使って何かしらのパラメーターを動かしている可能性も大いにあります。
そこもやはり試行錯誤が必要です。
とにかくポイントはハイハットなどと同様で単調にならず変化をつける。
ということが大事なのだと思います。
キックの邪魔をしないサイドチェイン設定
アーミンヴァンビューレンいわく「キックは聖杯」
つまりダンスミュージックにおいてキックは最も大切に扱われなければいけません。
邪魔をしてはいけないということです。
キックは周波数で見ると低い位置で鳴っています。
ベースも同様です。
この低い周波数で2つが戦ってしまうと打ち消し合ってしまうこともあります。
そのためキックが埋もれるという現象が起こってしまうわけです。
そこでサイドチェイン。
キックが鳴っているときはベースの音量を抑えるという設定をコンプレッサーの方でしてあげます。
今回みてきたベースパターンの中には、そもそもキックのスペースを空けてベースが打ち込まれているものも多数あります。
その場合は必須ではないと思いますが、ハウスなどではベースがロングノートで打ち込まれることもあります。
参考記事:ハウス ベースラインの作り方 人気曲を分析して分かったこと
こういった明らかにキックとかぶる打ち込みをしている場合はサイドチェインでキックのスペースを空けましょう。
サイドチェインの設定方法は過去に記事を書いてますので、そちらを参考にしてください。
サイドチェイン設定方法:
Ableton純正コンプレッサーでサイドチェインの設定
Logic proでサイドチェインのかけ方をわかりやすく解説
まとめ
ここまでメロディックテクノの人気曲を中心にベースを見ていきました。
もちろん、これ以外にもベースパターンというのは多数存在します。
しかしここでご紹介したメロディックテクノのベースパターンを把握しておけば自分のトラックにすぐ落とし込めます。
1/16でノートを打ち込んでプラッキーなベースをテストする。
合わなければジャンプノートを入れてみる。
それで微妙なら3拍目に1ノート。
それもダメならグルーヴィーにノートを打ち込んでテストをする。
あら不思議、なんだかしっくりくるテクノが出来上がったではありませんか!
なにより昨日より少しハウスに詳しくなった気もするはず。
1日1%成長していきましょう!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
とみじゅん
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