ハウスのベースはシンプルで同じようなパターンで繰り返されることが大半です。
ディープハウス、プログレッシブハウス、メロディックハウスなどで人気アーティストの曲を分析した内容をこの記事では書いていきます。
ですから僕個人の意見などは入っておらず昨今のハウスのベースラインはどうなのか?という部分を客観的に分析し、その結果を解説していきます。
もくじ
Nora en pureのベースライン
Beatport(ダンスミュージックの特化した音楽配信サービス)に書かれている内容としてはNora en pureはディープハウスで代表されるアーティストであり、世界最大のクラブPrivilege IbizaとMarquee Dayclub Las Vegasでレジデントを務めているそうです。
レジデントとはレギュラーDJという意味なようで、世界でも指折りのクラブで頻繁にプレイしているということなのだと思います。
そんなNora en pureのベースラインを分析してみます。
ベースの打ち込み
このオーディオファイルの4小節が基本的にBASSとしてループされます。
再現してみると以下のような感じです。
完璧な再現は難しいですが、このような感じではないかと思われます。
で、打ち込みは以下のような感じになりました。
Nora en pureのベース 音作り
Serumを使って音作りをしました。
参考にしたyoutubeはこちらです。
動画を参考にすると2つのシンセを重ねてこのようなベースの音を生み出しているようです。
まずサブベースなど低い部分のベース:
定番でシンプルなベース音ですね。
そしてMid Bassです。
これがこの曲の特徴でもあるワウワウといったベースのサウンドを生み出しています。
Mid Bass:
このような感じとなっていて2つを同時に鳴らすと
こういった感じになります。
太くて存在感のある素晴らしいBASSです。
ちなみにサイドチェイン(ダッキング)の処理をしています。
キックが鳴る部分だけ音量を下げる処理です。
ダンスミュージックではキックは最も大事なのでベースでキックが埋もれないようにキックが鳴っているときはボリュームシェイパーやコンプレッサーなどでサイドチェインの処理をしましょう。
Ben bohmerのベースライン
ベルリン在住のプロデューサーです。
Beatportではリリースされた曲はプログレッシブハウス、メロディックハウスのジャンルに振り分けられていることが多いです。
温かいサウンドが特徴で個人的にとても大好きなアーティストで、この人のような音が作れたら・・と日々分析をしてます。
AnjunaDeepというレーベルから曲が出されることが殆どでyoutubeなどではCircleで気球に乗ってプレイした動画が2,500万回以上再生されています。
そんなBen bohmer(ベンブーマー)のBeyond Beliefsを参考曲として分析していきたいと思います。
Ben bohmer ベースの打ち込み
この曲のベースはこの16小節のループで進んでいきます。
た、多分、この打ち込みなはず・・・。
耳コピとか全然できないのでEQでピッチを確認しながらマネてみたのですが・・。
PMLというテクノやハウスを中心として解説しているyoutubeチャンネルが販売しているコースでベンブーマーのマスタークラスがあり、そこでこの曲の解説をしているのですが、そこを確認してみてもやはり同様の打ち込みでした。
参考にしたマスタークラス→ Ben Bohmer Masterclass
ただBASS 5thというトラックがあり5度の音を重ねているのかと思って自分でも5度を重ねたのですが変になって1オクターブ上のノートを足したらしっくりきました。
ベースの音作り
先ほどのPMLのマスタークラスを参考にするとDIVAを使っていて設定は↑の画像のようになっていました。
それでマネて作成したのが下のオーディオファイルです。
ハウスやテクノのプロデューサーはDIVAを使っていることが多く、僕も大して使いこなせてもいないのに便乗して買ってしまいました。
でも音が太いようなアナログシンセのような感じで好んで使用しています。
また、この設定だとDIVAのコーラスがONになってます。
基本的にはBASSはモノ(MONO)で真ん中で鳴るものです。
ところがコーラスを挿すとステレオ感が出ます。
それで良いのかな?と思ったのですが、このコースを見てみるとイメージャーというプラグインで180hz以下はMONOにしていました。
音作りは深くて沼です、、、
でもこういった発見が楽しくて学習と実践が止まりませんw
まとめ:ハウスのベースラインを簡単に作る
自分が参考とする曲をDAWに貼り付けEQなどで高音部分などをカットしてベースを聴きやすくしてみることで、どんなベースラインかが浮き出てきます。
それを真似することが今現在受け入れられている曲のベースラインを自分でも作れることになります。
ディープハウスやメロディックハウスなどでは
打ち込みは1小節から2小節同じピッチを鳴らし続けるロングノート
そして4小節から8小節のベースラインがひたすらにループされるというシンプルさ。
これが共通点です。
もちろんテクノのようなローリングベースと言えばいいのか下のオーディオのようなベースを使うハウスもあります。
あくまでも自分が作りたいと思っているアーティスト、ジャンルを分析して自身の作品に反映させるのが肝要かと思います。
今回は2曲だけを参考曲として解説しましたが、これまで30曲以上の分析をしてきた経験から、今回の曲と殆ど同じような打ち込みスタイルでした。
ということで僕の中でハウスのベースは
- ハウスは4〜16小節でずっとループ
- ロングノートが多い
といった結論がでました。
参考になれば幸いです!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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