僕自身がハウスミュージックを作れるようになりたくて、曲のコピー、分析を今現在も定期的にしています。
ディープハウス、プログレッシブハウス、メロディックハウスなどのジャンルを聴くことが多いです。
僕自身が好きな曲だけでなくBeatport(ダンスミュージック特化配信サービス)で売れている曲も「なんで人気なんだろう」という視点から分析することもあります。
それだけに偏った視点だけでなく一般的に受け入れられている曲も分析してますので比較的公平な記事なのではないかと思います。(といっても好みはどうしても出てくるのですが・・)
さて共通点なのですがハウスは
・4つくらいのコード
・4小節から長くても16小節でループ
というパターンが非常に多いです。
シンプルで簡単なのは初心者である僕にもありがたいところではあります。
それを踏まえて実際の曲を分析していきましょう。
もくじ
コード進行はベースラインを分析すれば分かる
ベースの進行とその上にあるコードは一緒の音であることが大半です。
例外はありますが、ほぼそうです。
つまりベースラインが分かればコード進行も分かるということになります。
それを踏まえて以下で分析していく曲はベースのコード進行になります。
人気アーティストの曲からコード進行を調べる
自分が作りたいアーティストの曲を分析してコード進行を調べる、好きなレーベルから出てる曲から調べる、ジャンルから調べる。
この実際に自分が目標としてる曲から生の一次情報を調べることが最も早道かと思います。
人気アーティストでありSpotifyでも再生数が多いものを選択してコード進行を分析していきます。
Ben bohmer [ Breathing ] のコード進行 4,000万再生
BPM | キー |
---|---|
122 | Emin |
それではこの曲のベースラインから。
このようにEQでハイをカットしてベース部分だけを聞こえるようにしてわかりやすくしています。
度数 | 1 | 3 | 5 | 4 | 1 | 5 | 4 |
スケール | E | G | B | A | E | B | A |
種類 | Tm | Tm | Dm | SDm | Tm | Dm | SDm |
この8小節を基本は繰り返しているのがこの曲。
Lane8 [ Road ]のコード進行 4,000万再生
BPM | キー |
---|---|
122 | B major |
度数 | 4 | 6 | 1 | 2 | 4 | 6 | 1 | 2 |
スケール | E | G# | B | C# | E | G# | B | C# |
種類 | SD | T | T | SD | SD | T | T | SD |
この曲はこの進行で8小節を繰り返していきます。
Tinlicker [ Because You Move Me ]のコード進行 3億再生
BPM | キー |
---|---|
123 | Dmin |
2023年2月時点でSpotifyで3億回再生されている人気曲です。
こちらの曲はこのベースライン&コード進行で進行していきます。
度数 | 1 | 3 | 7 | 4 | 1 | 3 | 7 | 5 |
スケール | D | F | C | G | D | F | C | A |
種類 | Tm | Tm | SDm | SDm | Tm | Tm | SDm | Vm |
こちらもこの進行で8小節を繰り返していきます。
Yotto [ I WANT YOU ] のコード進行 700万再生
BPM | キー |
---|---|
124 | D♭major |
この曲の進行はこのような流れで繰り返します。
度数 | 1 | 2 | 6 |
キー | D♭ | E♭ | B♭ |
種類 | T | SD | T |
こちらの曲は3つのキー/コードで進行していくというシンプルさが際立つものとなっています。
ハウスは少ないコードでシンプル
いかがでしたでしょうか?
4曲という少ない数での分析となりましたが、この4曲にも共通点はあります。
- コードは3〜4つ程度
- 8小節前後をループ
- ロングノートが多い
といった共通点です。
これらの共通点はプログレッシブハウス、ディープハウス、メロディックハウスのジャンルの曲に多く見られる傾向です。
シンプルがゆえに単調になってしまう
ここからは僕の経験というか、ハウス制作をしていて陥る点なのですがコードが単調な繰り返しだからか曲も単調になってしまう傾向にあります。
ドラムの抜き差し、シンセの抜き差し、FXを足したりと色々とやって参考曲と少し近い感じになってきます。
まだまだ道のりは長いと感じますが、その長さがまるでRPGのようで少しづつ進んでレベルアップしていくのも最近では楽しめるようになってきました。
以上、ハウスのコード進行についてでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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